スーパーバンタム級6回戦 那須川天心VS与那覇勇気を始まりとしたボクシングの日
見終わりました。プライムビデオプレゼンツライブボクシング第四弾。
すっごい疲れましたね。
皆さん、当たり前かもしれないけど天心選手の試合だけが目的の方が多いと思いますけど、自分はやはり拳四郎選手と井上拓真選手の世界戦の方が重かったです。
天心くんはまあ、距離感さえ掴めてスタミナの運びを覚えればキックの無敗もあるし、武尊選手をボクシングでダウンさせたので、まあKOか判定と思っていました。
彼の武器は目がいいとか当て感がいいとか沢山ありますけど、やはりデビューの時点でキック無敗の引き出しの数がボクシングに当てはまるのが多くあるので、当たり前ですけど、恐らくですけど今日の動きを見てる限りでは今でも日本王者と闘えるレベルには行ってる可能性はあると思いました。
最初はインターバルを立ってるのはパフォーマンスかと思ってたらキックの癖なんですね。確かにキックは座りませんしライジンなんて2Rですからね。キックは多くて3Rですし、蹴りがない分、スタミナは全然あったと思います。
ただ距離感を良く克服したなとは思いました。
自分が極真の頃とボクシングの頃は距離感違いすぎて頭バグりましたよ。
キックとは逆で極真空手はほぼ密着で殴り合って超近距離で蹴りをするのでボクシングは逆に遠く感じました。
でも、天心くんはライジンとライズの癖が抜けて無いですね苦笑 最終ラウンドのナルトのロックリーの構えとか勝者撮影のときのトリケラトプス拳の構えとか。
彼が勝ち進んで行けば、間違いなくそんな余裕は消えます。
キックは日本が作った格闘技でベースはムエタイと空手とボクシングです。
しかも天心くんはムエタイのガチの強い現役選手とは事実上完勝はしてないですからね。肘も膝も首相撲も制限されたムエタイ選手と数試合しかしてないですから。
天心くんは本当にリスクしかない道を選んだなあと思います。そこは本当に称賛です。
世界王者にはなれると思います、間違いなく。ただ、今日の井上選手兄弟や拳四郎選手のような本物なれるかは分かりません。
自分も試合を見て、エンターテイメント感覚で試合してるなって感じました。
逆に言えば既に6回戦の与那覇選手と一ラウンド闘ってデビューの自分と大きな力の差があると思えたんでしょうね。だからあんな風に「魅せ過ぎるボクシング」をしたんだと思います。
自分はそれよりも前座扱いにされた日本の選手2人も素晴らしかったです。
そしてセミファイナルの井上拓真選手。強かった。お兄さんが異常なモンスターだから本当に重圧が重かったでしょうね。
それでも判定で大差で勝ってお兄さんから取り戻したベルトじゃなくて井上拓真のベルトとしてこれから頑張って欲しいです。
そしてメインの拳四郎選手の試合。アレは驚きました。
拳四郎選手が強いのは前回の京口選手との試合で思いましたけど、強くなってました。凄まじく。
けど、その相手の選手はキャリアたった6戦で世界上位ランカーというアメリカの選手。
あの選手のボクシングは強かった。何よりハートが怖いほど強かった。
自分の見立てでは拳四郎選手のボディでアバラ折れたかと思ったけど、あのハートの強さは海外の方には持ってない日本の武道魂を感じました。
しかし、それをリングアウトで捻じ伏せた拳四郎選手、いや強かった。
本当に相手が今の拳四郎選手じゃなければ今頃世界王者でしょうね。強かった。
とりあえず、デビュー戦として那須川天心くんの試合を見ましたけど、意地悪な言い方になりますけど、いつまであの余裕のパフォーマンスを見せられるかが楽しみです。
日本のキックの無敗の神童が世界のボクシングでどこまで通用するのかが見どころだと思います。